カウンセリング(選薬)の結果、お客様が得ること
先日の朝早く、宅急便の集配の方(女性)が、お隣の八百屋さんを通りかかったときに、国産サクランボが並んでいるのを見てすぐに、「サクランボが出ると、いよいよお中元のシーズンになるのよね!」とおっしゃっていました。一方、私(岡北)は、『ツヤがあっておいしそう、よしっ!小サイズのお手ごろ価格のものを購入しよう・・・!』と考えていたところでした(主婦ですね・・笑)。
宅配の方のお話を聞いて職業や立場で、見る人が変われば、違った角度のとらえ方をするものだと改めて気づきました。当店でカウンセリング(選薬)の際、お客様に症状の経過を伺うと、表現豊かで細やかに辛い症状をおっしゃる方から「ふつうですよ。変わりません。」とおっしゃるだけの方までとさまざまな返事が返ってきます。
お客様の自然治癒力を漢方で引き出し、辛い症状から緩和まで導けるか、良くなられた方に対して日常生活の質を高めたり、維持のための後押しをできるかが、私たち漢方専門薬局の薬剤師の仕事であり、腕の見せ所です。
私たちは、選薬の際、お客様の心の声、返事の行間を読み、顔や舌の色などの情報から、体質や体調を把握しています。お客様にとって最適な漢方や養生法をご提案するためです。定期的に店内勉強会をスタッフ全員で行ったり、研究会に参加することなどを通じて日々研鑽しています。
2016年6月10日