風邪は万病の元
最近多いご相談は、風邪(のどの痛み、鼻水、鼻づまり、セキ)、冷え、便秘のご相談です。
気温の変動が大きく、暖かい日が続いた後や、雨の降った後に気温が急降下すると、風邪をひく人が多くなります。質のよい睡眠が十分にとれていると、たいていは早めに寝るだけで治るものなのですが、心身の疲れがたまっていたり、加齢などによって体の免疫力が低下していると、風邪はなかなか治りません。
昔から「風邪は万病の元(この諺は、色々なとらえかたがありますが、ここでは『免疫力が落ちていると風邪をはじめとして、色々な病気になる』という意味としてあげます)」と言われていることから、予防が出来ることに越したことはありません。万が一、風邪をひいてしまったら最小限に症状を抑えて悪化を防ぐこと、早めに治すことが必要だと私は考えています。
風邪を治すのに、漢方は最適な治療薬です。
実は、私(岡北)が漢方の世界に入ったきっかけの一つは、風邪の初期に使う葛根湯(風治散)の作用を知ったことです。体を瞬時に温めてウイルスや菌を体外に追い出すという、西洋医学と異なる発想のユニークさと効き目の素晴らしさに惹かれました。まさに「柔よく剛を制す」。
私(岡北)も仕事柄、風邪をひかないように日頃から十分気をつけて養生していますが、生身の体なので、ひいてしまうことがあります。そのような時は、休日にもすぐ対処が出来るように、風邪薬セット(風治散:ふうじさん、紫華栄:しかろん、板藍根原末:ばんらんこん、ホノビエン錠)を少なくとも3日分は常備し、症状を最小限に抑え、一日も早く治すよう努めています。
2016年12月9日