雨が降る前に多い、「体の痛み」や「めまい」「耳鳴り」
翌日に雨が降りそうな時や、台風が接近してくる時に、体の痛みやめまい、耳鳴り、なんとなく体がだるいといった体調の変化を敏感に感じとる人がいます。
医学用語には存在しませんが、実際に「気象病」「天気痛」という症状はあるそうです。
愛知医科大学客員教授 佐藤純医師の書いた、書籍「天気痛~つらい痛み・不安の原因と治療法」があります。佐藤氏は20年以上にわたり天気痛を研究し、実際に患者さんの診察や治療に携わっています。
この書籍によると、天気と病状に関する疫学調査を分析すると、気圧の上がり下がりの変化だけでも痛みなどの不調に影響があることが分かっているそうです。
漢方医学でも、めまいや痛みなどは、雨の多い季節や、湿度の高い時に起こりやすいとしています。舌の色や形、手指・足のむくみの度合いを拝見したり、排尿の頻度を伺ったりすると、体の水分代謝が低下している場合が多いです。過剰な体内の水の排出ができるようになれば、これらの症状は軽減し、改善できます。
症状や体質に応じて水分代謝を高める漢方薬(苓桂朮甘湯、五苓散、疎経活血湯をはじめとする漢方薬、ホノミ気上錠、ホノミロイルック錠など)を飲んでいただいています。
2018年7月6日