秋の疲れを防いで、季節の変わり目をうまく乗り越えるには
9月に入ったといっても、まだ夏の名残がのこり、残暑で高温多湿な日が続いています。
お彼岸くらいまでは、秋の疲れ(秋バテ)を予防するため、質の良い睡眠をとること、水・冷たい食べ物の摂り過ぎを控えることを心がけ、食事では体の“湿”(体の中の余分な水分)を取り除く食事(小豆、枝豆などの豆類、とうもろこし、冬瓜、キャベツなど)を取り入れるようにしましょう(※)。
薬膳では冬瓜は寒性(体を冷やす作用)です。体を温める作用をもつ生姜やネギを入れることで香りが良くなるうえに、寒性⇒平性に近づきますのでバランスが良くなります。
“湿”は雨の日や台風前など低気圧が近づいてくる時に体に影響します。めまいをはじめ、全身のだるさ、耳鳴り、痰、神経痛などの症状が現れてきます。体に湿をためる生活をしていないか点検し、もし守れていないようなら早いうちに軌道修正をすることをお勧めします。(※)の段落の内容をチェックしてみてください。
安定した気候のうちに体を整えておくと、もうじきに訪れる冬へ向かう頃の秋雨、寒暖差を乗り切れて、元気に過ごしてゆくことが出来ますよ。
参考書籍
薬膳・漢方 喩静 (監修)
その痛みやモヤモヤは「気象病」が原因だった 渡邊章範 (著)
2020年9月5日