冷えにお勧めの代表的なツボ
アンケート調査によると女性の7割が体に冷えを感じているそうです。男性にも、4割の人に冷え症を自覚しているそうです(養命酒製造株式会社のアンケート)。
けやき堂薬局の場合は、お客様が冷え症だけで初回カウンセリングに見えるのではなく、お悩みの症状の一つに体の冷えもあるとお話をされることが多いです。漢方を服用することで体温の適度な上昇や、冷えの自覚が軽減します。
今年の冬至は、12月22日(金)です。東洋医学では、自然界の陰陽の転換期としています。彼岸から冬至に向けて夜が長くなっていく(陰気が増す)ことから転じて、太陽の昇っている時間が長くなります(陽気が増す)。
ご存知のとおり、冬至の日にカボチャを食べたり、ゆず湯に浸かったりするとよいという言い伝えがあります。
かぼちゃは、脾と胃(胃腸)の働きを整え、体をあたためて体力の回復を助ける食材です。ゆず湯に浸かるといいと言われる理由は、ゆずのもつ強い香りで邪気を払うからだそうです。かんきつ類の香りには、気の巡りを良くする働きがあるので、精神疲労をとるのにもお勧めです。
冷え症には大きく分けると3種類あることをご存知ですか?
(1)熱の産生が低い 食事量が少ない、胃腸機能の低下や筋肉量の不足により、体の熱を作れない
(2)新陳代謝が低い 寒さにより末梢の血管が収縮して、すみずみまで血液が流れにくくなる
(3)自律神経の乱れ 暑さや寒さを感じとる調節がうまく働いていない。実際に体が冷えていなくても、冷えを感じることがある。
上記に挙げたタイプに加え、個々の生活背景と体質に合わせた、過ごし方のポイントやお勧めの漢方薬があります。過ごし方のポイントを知りたい方や漢方薬を希望される方はご予約の上で相談ください。
◎冷えにお勧めの代表的なツボ(参考:てあての手 ツボ解説書 (監修)邵輝)
〇命門(めいもん;へそのちょうど後ろ側の位置。腰の上)
〇三陰交(さんいんこう;内くるぶしから上に約5㎝)
〇太衝(たいしょう;足の第一指と第二指の股の付け根の位置)
※ツボの位置は目安です。温灸、指圧でセルフケアをすることが出来ます。
◎ツボ押しの3つのポイント(参考:きょうの健康2022.12より)
(1)指は垂直に力を入れて、ゆっくりと押す
(2)力を入れ過ぎず、「痛気持ちいい」と感じる程度の強さで押す
(3)5秒間ほど押し、何回か繰り返す
邵氏温灸器(医療器具)を用いると、ツボのあたりを温めるだけで、体を温めることができるように工夫して作られているで、便利です。
以上、寒い冬を元気に過ごすために、参考にして下さい。
お店で温灸体験も出来ます。ほっとくつろぐことができます。所要時間30分、予約制、1回500円(税込)です。