けやきのすくすくブログ
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腎機能を良くする漢方と、食べ物について

数年前と比較すると、病院・医院で受けた血液検査結果を当店へお持ちになり、腎機能の数字について質問を受けることが増えてきました。「(低下している)腎機能を良くするにはどんな漢方がお勧めですか?」「何を食べたら良くなりますか?」というお問い合わせです。

また、肝臓と腎臓は解毒や老廃物の排泄に関わる臓器で互いに連携をしているので、肝機能が悪い人は腎臓も悪くなることが多いと言われています(記事 日経メディカル Aナーシング レバウェル看護「教えて!看護技術Q&A」2020/03/30より) 。

腎機能が低下している方には、肝臓の働きなど他の臓器の働きも低くなっていないか、血液検査の紙を持ってきてもらって、把握するようにしています。東洋医学で言う腎、肝と、西洋医学(現代医学)で言う腎臓、肝臓は、体の臓器の位置が近くにあり、機能が一部共通していますが、全く同じ機能があるわけではありません。

腎機能が低下した状態とは、一般社団法人 日本腎臓学会によると、血液検査の値などから算出したeGFRの値が60未満だと、腎機能が60%未満になっていると考えられるため、この状態が3か月以上続くと、慢性腎臓病と診断されます。

けやき堂薬局では、腎機能が低下している方向けに、透析前、透析中であっても安全に飲むことが出来て医学的裏付けのある漢方を選び、ご提案しています。漢方を飲むことで、食事制限と透析の開始時期を遅らせることを目標にしています。お客様の疾患は心臓の病気や生活習慣病など様々ですので、体質も組み合わせて選薬をしています。

例えば、ジョッキ錠(剤盛堂薬品・第3類医薬品)は、腎炎、ネフローゼ、肝機能障害などに適応がある近代的な漢方処方のお薬です。腎臓への負担を少なくする、利水作用のある生薬が配合されています。同時に生薬の力で肝臓の働きも整えます。比較的体力のある方に向いています。

食べ物について。むくみのある場合は、黒豆や小豆(あずき)などの豆類は、利水作用があります。黒豆や小豆は 平性(冷やしも温めもしない)ので、お勧めです。適度にお茶にして飲んだり、煮汁も含めて食べたりするといいです。

食生活で一番気を付けてほしいのが、ナトリウム(塩分)やタンパク質を摂り過ぎないことです。
また、腎機能が低くなっても、タンパク質やカリウム(野菜や果物に多く含まれる)の摂取量を自己判断で減らさないことも大切です。それらは体にとって必要な栄養素です。健康を長く維持するため、バランスの良い食事を心がけましょう。

個々のお体に合う漢方や食事や生活養生法(セルフケア法)については、漢方専門の薬剤師、登録販売者へのご相談をお勧めします。
けやき堂薬局では、初回カウンセリングにて選薬を行っています。ご希望の方はお手数をおかけしますが、電話にてご予約をお願いいたします。(岡北)

参考書籍・資料 日経メディカル Aナーシング レバウェル看護「教えて!看護技術Q&A」2020/03/30、一般社団法人 日本腎臓学会ホームページ、薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖 喩靜・植木ももこ(監修)

公開日:2024年10月2日

2024年10月2日