風邪のひきはじめの対策(けやき堂流)
風邪のひきはじめの対策に、風治散(ふうじさん;葛根湯、第2類医薬品)、紫華栄(しかろん;滋養強壮、第3類医薬品)、板藍根原末(ばんらんこん)など、3日分以上を自宅持っておくことをお勧めしています。
『風邪かもしれないな、変だな』と思った時に、すぐに取り出して、飲みます。病状が進行することを食い止めるため、すぐ対処することが大事です。ゾクゾクと寒気のする時や節々の関節の痛みがある時、風治散と紫華栄を飲みます。
風邪かもしれないと思った時にすぐのタイミングで飲むことと、それらのお薬を白湯(又は松寿仙のお茶)に溶かして、ゆっくりと飲むことが効かせるコツ。体が温まり、風邪のウイルスや細菌を体の外へ発散させることを目標にしています。寒気が治まったら、風治散を飲むことを終わりにして良いです。その後は、紫華栄を継続して飲みましょう。
風治散の構成は、「葛根湯(かっこんとう)」です。葛根湯の原典(傷寒論;中国医学の教科書)に記されている製法で製造されています。また、エキスを顆粒(粉)にする際、最小限の添加物(でんぷんのみ)を使用しているためさっとお湯に溶けます。お湯や水がなければ、粉のままなめても良し、です。
新薬(西洋薬)の風邪薬と比べて胃弱な方にも胃の不調が現れにくいです。以前、自然薬研究会(自然薬・漢方薬の研究会、自然治癒力の向上と健康寿命の延伸を基本理念にしている)で、大手メーカーが製造している葛根湯2種、風治散を別々にして湯飲みに入れた後、白湯に溶いて溶ける(崩壊する)スピードと、味・香りを比較したことがあります。白湯を入れた後、顆粒が見えなくなるまでの時間が最も短く、味と香りも豊かなのが、風治散でした。溶けるまでの時間を計ったところ、結果は風治散で20秒、他社の葛根湯で3分05秒でした。風治散は、“香りが良い“ことと、”すぐに溶ける“ことで効果が出やすいのだと考えています。お客様の立場に立って作られているお薬です。
紫華栄は、滋養強壮作用があります。生薬「紫根(しこん;ムラサキ)」が入っています。紫雲膏(しうんこう)に入っている、紫色をした生薬です。持病が悪化しやすい時、虚弱で抵抗力がない時、病後の後の体力の低下時、元気になりたい時などに。紫華栄と他の漢方薬とで同時に飲むことも出来ます。1992年~発売されて30年以上たちます。小さなお子様~シニアの方まで、ワンちゃん、ネコちゃんなどのペットにも良いです。長年愛飲されてきているのは、安全性と有効性の証でしょう。我が家の家族も、お気に入りで飲んでいます。(岡北)