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冬に強く出る不調は、『夏』に治す

 今けやき堂薬局で多く受けているご相談は、体の冷えや、お腹の不調(便秘、下痢、軟便)、皮膚トラブルなどです。

 中国医学では、「冬に強く現れる病気は夏に治療をするとよい」といわれています。漢方や、ツボにお灸をすると同時に、体を冷やさない養生を心掛けることが大事です。

毎年、冬場は、手足や腰が冷えて不快感があるのに、夏になると、冷えを感じなくなる人がいます。一方で、国内の統計によると冷え症の人は、慢性的な疲れ、太りやすい、肩こり、生理痛が強い、頭痛、抜け毛・切れ毛が気になる、不安・イライラしやすいという自覚症状があるそうです。

自分で冷え症なのか知るために、体温を測定すると客観的な判断材料となります。朝起床して朝食を摂る前に体温を測ります。体温は、食後や運動後に上がるので、朝食前の体温で基礎代謝(じっとしているときに内臓や筋肉などが産生する熱量)がよいのか、よくないのかわかります。体温が36.2℃以下であれば低体温であり、内臓が冷えている目安となります。

個別にお客様の話を伺っておりますと、夏は、お風呂の湯船に浸からず、シャワーで済ますとおっしゃる方は、年齢に関係なく多くいらっしゃいます。日中冷房のかかった部屋で過ごしたり、冷たい食べ物・飲み物がおいしく感じられる季節です。それらの飲食物の取りすぎに気をつけ、1日の終わりには、入浴(湯船に浸かる)又は足湯をして体を温めて締めくくりをしたいものです。

2016年7月9日