脳や腸に優しい朝食メニューは?
けやき堂の初回カウンセリングには、今飲んでいるお薬や副作用歴、胃腸の状態など体質のチェック、慢性病の方には生活背景や食生活について伺っています。
朝食内容を聞くと、幅広い年代で、パン食中心という返事が返ってきます。毎朝(週5回以上)お米のご飯を食べる人は、約3割です。朝食は、その日1日のエネルギー源です。
自然流子育てを提唱し、長年患者さんの診察に携わり、講演活動を行っている小児科医師 医学博士 真弓定夫(まゆみ さだお)先生(1931年生まれ)は、「ごはんはえらい(監修)(美健ガイド社)*一般向けにマンガになっています」の中で第二次世界大戦 敗戦後の 日本の戦後処理として、当時アメリカの余っている小麦を日本国内で需要を増やす策として日本にパンを導入、またキッチンカーや、大脳生理学の教授により『小麦が米より脳に良い』とする啓蒙活動、さらにパン・牛乳を普及させるよう学校給食に取り入れるようにした経緯を書いています。初めの1年目はアメリカから日本へ100%贈与、1年ごとに25%贈与を減らす代わりに日本が買い取り、5年後には日本が100%買い取りするよう取り決められたというものです。
日本では、米が余っているといわれ始めて久しいですが、今でも小学校のお昼の給食はパン食が週半分ありますね。終戦直後は食料難の背景もあってのことでしょうが、子供時代からの食生活や教育は大人になってまで影響するのは当然かもしれません。
主食をお米とするならば、それに合う食事は発酵食品(味噌汁、納豆、漬物)、だしを使った煮物、焼き魚など脳や腸に優しいメニューが豊富で、動物性油脂や炎症の元となるトランス脂肪酸(マーガリン、ショートニングに多く含有)を過剰に摂らずにすみます。
そうは言ってもパン食が好きですぐにはやめられないという方には、お野菜たっぷりのお味噌汁を一緒に食べるようにお勧めしています。具をたくさん入れた味噌汁ですと、おかずの代わりにもなって、栄養バランスがよくなると私(岡北)は考えています。