冷房の温度設定、適温は実際のところ何℃?
日中の暑さや、熱帯夜で、熱中症予防のために、どこに行ってもエアコンの使用が欠かせなくなっています。
けやき堂薬局内でも、エアコンはかけすぎないようにと、気を使いながらも、一日中使用しています。
数日前に、風邪(鼻水、咳、痰が多い)でご来店になったご年配の女性がいらっしゃいました。この方は、「自宅のエアコンの温度を常時23℃に設定にしている」とおっしゃっていました。一般的には、室温28℃が適温とされています。政府広報オンライン(平成29年7月3日発表)では夏の室温が28℃設定にしていても「暑い」と感じたら、柔軟に温度を調整するように、としています。この記事から、適温は、日当たりや湿度、エアコンの風向きによって状況は変わるということです。
女性に「寒くないのですか?」と質問すると、「暑いと血圧が上がる(この方の場合は、寒くても血圧は上がらないのだそうです)ので、部屋の中が暑くならないようにしている」とのことでした。血圧上昇対策や、熱中症予防には良くても、風邪をひいてしまうくらいに体が冷えてしまっています。漢方医学では、中庸(ちゅうよう:過不足のないこと)の考えを大事にしています。自分自身にとって過不足なくちょうどよい位に保つために、一定温度にこだわらず、肌がどう感じるかを感じて温度調整したり、水分補給をしたりする必要がありますね。
2017年8月8日