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真夏からお彼岸までを元気に過ごすポイント

 お客様にこれまで対応してきた経験上、夏バテの起こりやすさは、睡眠と冷たい飲食物の摂り方で(同じ年齢でも)差がつくと考えています。

すなわち日中、室内にいることの多い人にとって、質の高い睡眠をどのように工夫して得るか、冷たい飲食物を摂らない(または摂りすぎない)ことに尽きます。

 夜に暑いと寝苦しいので、寝つきが悪くなったり、夜間に何度か目が覚めたりする回数が増えます。
又、帰宅が夜遅くなると寝室が涼しくなるのに時間がかかります。
エアコンや扇風機を組み合わせて使うことに加えて、我が家(岡北)では、敷布団に涼感マットを敷くことでずいぶん快眠(寝つきの良さと熟睡感)を得られるようになりました。

健康相談でお客様の話を伺うと、夏は暑い、入浴で汗をかくからと、お風呂はシャワー中心の人がいますが、例えば3分間だけでも湯船に浸かることをお勧めします。1日をエアコンの中で過ごしていると足腰を冷やします。全身浴または半身浴(足湯でもOK)で冷えを解消しましょう。

また、体の水分代謝を良くしておくことも、お彼岸までを元気に過ごすポイントです。夏場には、水を多くとりすぎてしまう傾向があるので、むくみが出たり、体が重だるくなったりします。摂り過ぎた余分な水を体外に適度に排出させるためにも、入浴で湯船に浸かりたいものです。湯船に浸かると、水圧によって血管が圧迫され、むくみが取れます。

のどが乾いてきたら、のどを潤すようにして少量ずつこまめに常温の水を飲むのが、水の理想的な摂り方と私は考えています。冷水(ビールなども)を一気飲みすると、胃が氷嚢(氷袋の状態)になります。
先日、ご来店のお客様で「入浴後の夕方に、冷やした缶ビール500ml 2本を10分くらいで飲みます」とおっしゃった方がいました。へそのまわり(へその位置には、小腸があります)を手のひらでさわってみて、冷たかったら胃腸が冷えています。

胃腸が冷えると、食べ物の消化が鈍ります(消化酵素の働く至適温度は40℃前後と、高校の生物のテキストにあります)。腹の不調、ガスの張り、お腹がゴロゴロなる症状が出ます。
その上、冷えた内臓を元の体温に戻すため余分にエネルギーを消費し、疲労の回復に時間がかかると考えます。
漢方医学では、消化機能の回復や生活習慣病の予防のために、へその位置を温灸で温める手当をします。

 夏バテ予防・改善にお勧め漢方は、まずササイサン・紫華栄を各1包、就寝前に飲むことです。睡眠の質が上がります。旅行に出かける時は、旅行前、昼食前、就寝前の1日1-3回各1包ずつを飲んでおくと、肉体(胃腸も)疲れ予防に有効です。旅行疲れが軽いです。
胃腸が冷えていて、かつ食欲不振や下痢・軟便があれば、カッコーサン(小太郎漢方)または、人参乾姜顆粒を飲みます。

個別に健康相談を伺います。ご予約の上で来店ください。

2018年8月2日