お腹を温め 腸内環境を良くする、味噌
お腹を温め、腸内細菌を元気にするため、毎朝、味噌汁を食べるように、カウンセリングにみえたお客様へずっと以前から伝え続けています。
私(岡北)も自身と家族の健康生活に(忙しいことが続いたとしても)10年以上継続をして実践をしています。子供にも、離乳食の頃から毎朝味噌汁を食べさせています。味噌汁を食べることですぐに体質改善が出来るわけではありません。自身、職業柄人一倍に健康管理に気を使い、かつ毎朝味噌汁を欠かさず食べていても、無理が続くと風邪をひいたり、体に蕁麻疹(じんましん)が出てきたりします。そんなことはあっても、食べていなかった時と比べると、毎朝味噌汁を続けて食べるようになってから、体調の安定している期間が延びているように感じています。
お客様に食養生を提案するため、食べ物についていろいろ調べていくうちに『毎朝、味噌汁を毎朝食べるのが良い』との考えに至り、それが確信に変わったのは、数年前に、書籍「体質と食べ物」 秋月辰一郎 (著)を読んでからのことです。この書籍が出版されたのは、今から約40年前の1980年です。1冊わずか60ページですが、秋月氏の実践と経験、考察が濃厚に盛り込まれています。
秋月氏は、大正5年 長崎生まれで、自身の虚弱体質、姉と妹を病気で亡くしたことから臨床医となりました。患者さんへ現代医学を施す傍ら、健康になる食べ物について生涯研究をしています。昭和20年、長崎に投下された原爆の被爆者です。自らの病弱な体質は、毎朝揚げ豆腐とわかめのみそ汁を食べたことが良かったと書かれています。そして秋月氏とともに患者の救助にあたった従業員に、わかめの味噌汁で原爆症にならなかったと記されていました。
味噌の外国への輸出量が1980年頃~この40年で、16倍以上増えています。しかし、国内消費は1960年(今から約60年前)と比べると、国内消費は40%以上も減っているそうです。(NHK 2018.5.1 BSプレミアム放送 ブログ「味噌から発見!美容パワー」より引用)。
国内で、味噌の消費が減っているのは、パン食が増えている影響だと思います。「パンだと手軽に食べることが出来、食欲のない朝でも、のどに通る」と、けやき堂薬局へ初回カウンセリングにみえたお客様もよくおっしゃっています。パンと味噌汁の組み合わせは、普通に考えると変ですし、学校給食でもパンに合う牛乳(戦後の学校給食がパンと牛乳の組み合わせが基本だったことの名残)が出されていますね。
時代背景が変わり、生活環境や様式が変化していても、味噌は健康生活を後押しのできる食材の一つです。ぜひ毎朝の食事に(たとえ、パン食であったとしても一緒に)味噌汁を摂っていただきたいです。