9/23に健康講演会を開催しました(ご報告)
9月23日(月・祝)に、健康講演会(第33回大阪むらさきクラブの集い)を大阪府内の薬局・薬店と共同(大阪自然薬研究会 主催)で、開催しました。ほぼキャンセルの方もなく、たくさんのお客様が参加くださいました。
今年は、笑顔コミュニケーター 西村ますみ先生をお招きし、「笑いヨガ健康法 ~笑って元気にイキイキと!~」について、講演がありました。お客様に、笑いヨガを会場で実践していただきました。笑いに包まれた和やかな会でした。
けやき堂薬局は、大阪自然薬研究会に所属しています。
自然薬研究会は、松寿仙などの自然薬を取り扱う薬局・薬店で構成されています。お客様に自然薬を正しく安全に飲んでいただけるように、定期的に勉強会を自分たちで開いて研鑽しています。
大阪自然薬研究会では講演会の1年前から夜間・休日に集まって、内容の企画を練ったり、運営を考えたりしています。
今回、参加されたお客様の声・アンケートを参考に、来年以降よりよい会を開けるよう、これから準備に入ります。残念ながら9/23に参加できなかった方は、次回お待ちしています(継続でお越しのお客様は、どなたでも参加できます)。
秋の養生法(手当法) 皮膚炎・敏感肌の方
皮膚炎、敏感肌の方は、1年のうちで最もお肌の症状の落ち着きやすい季節になりました。日中に汗の出ることが真夏と比べて少なく、また大気が乾燥しすぎることのないのが、今です。
漢方薬の役割は、体の内側から、肌の炎症(赤み・腫れなど)を取り除いたり、解毒(古くなった細胞や食べ物の代謝産物などの老廃物質を便や尿中に出すこと)、保湿を助けたりしています。日常生活で体の外から、自身の肌に合う保湿剤を充分につけて、紫外線や外気中のほこりによる直接的な刺激、乾燥から防ぐためのお手入れは欠かすことができません。気候が良いからと気を抜くことなく、迎える冬に向けて、お肌が乾燥などにうち克てるように、しっかりお手入れをしたいのが今です。
そして、腸を大事にすることです。
中国で古くから伝わるで、五行学説(ごぎょうがくせつ)という考え方(哲学)があります。五行とは、自然界を例えば木(もく)、火(か)、土(ど)、金(こん)、水(すい)の5つに分けたものです。医学では、人の内臓を五臓に分けています。この五臓とは、肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)です。(※ 西洋医学の内臓と中国医学で言う内臓は、ほぼ近い位置の臓器を指していますが、まったく同じではありません)。
五行学説の中で、『秋は、肺の症状・病気が現れやすい』と伝えています。例えば、現代医学的に解釈すると、肺の症状・病気とは呼吸器一般の病気、鼻炎、扁桃腺炎、皮膚病などです。そして、中国医学では肺、皮膚、大腸がつながっていると考えています。『今(秋)は、皮膚炎の方はお肌の症状が落ち着きやすい』と、最初にこのブログに書きましたが、お手入れをしないと、中国医学で言うように、悪化しやすくなります(冬に向かって大気が乾燥するため)。
そのお手入れとは、腸の働きを整えることです。皮膚、呼吸器、鼻の病気を安定させ、治すために役立つと私(岡北)は考えています。
先ほどの中国医学の考えに現代医学が通じるところがあります。最近、『腸は第二の脳』と呼ばれ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を整えることが病気の予防に役立つことが解明されています。アレルギーの他、うつや肥満、生活習慣病(糖尿病など)も腸内細菌叢が関わることが分かっています。
腸をいたわるために、食生活の中では、毎朝、味噌汁を食べることを私は、推奨しています。味噌は発酵食品であり、お腹を適度に温め、腸内細菌を整えてくれます。具は、季節の野菜や豆腐、きのこ類など身近な食材で構いません。インスタントの味噌汁の場合は、手作りのものと比べて2倍以上塩分(ナトリウム)量が高くなるので注意ください(とりすぎないようにしましょう)。
参考書籍
「腸の力」であなたは変わる 白澤卓二(訳)三笠書房、腸内フローラ10の真実 NHKスペシャル取材班(著)主婦と生活社