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山岡先生の講演会

 8月25日(日)に、大阪市内で、自然薬研究会主催の講演会がありました。講師は、松山記念病院 医師 山岡傳一郎先生で、演題は「フレイルとは何か?フレイルがもたらす健康寿命と心の健康」でした。

 山岡先生は、月刊誌「主治医」でコラム【こころと身体の癒し方】を担当し、連載しています。内科と漢方内科が専門、特にお灸に詳しく、定年退職後、松山記念病院の精神科の医師として在籍中です。

 フレイルは、老年医学会の提唱で、「心身のストレスに対して脆弱で、元の生活機能に戻りにくい状態像」を言います。戻りにくいが、健康に戻る可能性があるそうです。フレイル⇔要介護になってから気が付いて手当をすることよりも、健康⇔フレイルの段階で早めに気が付いて対策したほうが早く治せます、などどお話しされました。未病の考え方についても言及されました。知性ともにお優しい人柄を感じました。

 また、日本産の生薬を増やして生薬の自給率を上げることが夢だそうです。「主治医」のコラムをきっかけに森林関係の組合から声がかかり、黄柏の栽培を広げる構想が上がっていることもお話されていました。

2024年9月2日

最近多い、健康相談の内容(9月)不眠、女性の更年期の症状など

 最近けやき堂薬局に多く寄せられているご相談は、女性の体の悩み(更年期の症状、生理前の心身の不調、子宝)、自律神経の不調(不安、不眠、緊張がとれない)、神経痛などです。
 長時間クーラーをかけている影響があると思いますが、神経痛、膀胱炎などの現れている方がいます。

 これから大気が涼しくなり、空気が乾きやすくなります。東洋医学の考え方では、秋は「肺」の季節とされています。肺が活発に働く季節ではありますが、肺は乾燥に弱く、弱ることで体とメンタルに影響を与えることがあります。乾燥対策の工夫として、夏に夜更かし気味だった方は早寝早起きを心がけましょう。そして、汗をじわっとかく程度に発汗量を抑えて、外気温の変化に少しずつ体を慣らしていきましょう。