漢方薬の飲み方
○煎じ薬(薬局で抽出)
→当薬局では、基本として煎じ薬を抽出器で、抽出し1回分ずつアルミパックに包装してお渡ししています。アルミパックを開封してそのまま飲んでいただくか、少量のお湯でわって温かくしてお飲みになれます。衛生的で、生薬を有効に、忙しい方も手軽にお飲みいただいておりますので、好評です。関西で数少ないサービスです。
○煎じ薬(自宅で煎じる方法)
→生薬を適量の水(生薬の分量により水の量は変わります1日分40gの生薬なら、600ml程度の水)に、30分生薬を浸します。
沸騰するまで中火にします。沸騰してきたら、弱火にしてさらに15分煮出したら、すぐに茶こしで、生薬を取り出します。
200ー300mlが、1日量です。これを1日に2-3回に分けてのみます。お湯でぬるくするか、そのまま飲んでください。必ず、その日のうちにのみましょう。
火加減により、出来上がりの煎じ薬の分量が変わりますので、お湯の量を調節してください。
○エキス剤(粉薬)
→お湯でそのまま飲んでいただくか、少量のお湯(50-100ml)に溶かしてお飲みください。
○その他の漢方薬(丸剤、散剤)
→水かお湯でお飲みください。できれば、ぬるま湯でいいので、お湯で飲んだ方がよいです。
漢方薬の飲み方 よくある質問と答
答え;漢方薬の独特なにおいが気になる方や、粉薬を飲むことの苦手な方から、このような質問をよく受けます。漢方薬の匂いも効果のうちの一つと考えられています。
粉薬を飲むこと自体が苦手であれば、少量のお湯(50-100mlのぬるめの湯でよい)に溶かして飲むと、比較的簡単に飲むことができます。オブラートに漢方薬を包むのは大変です。漢方薬の1回量が、kさ高いので、3つに分けて飲みます、といわれることもあります。オブラートに包んで飲むことは、とかして飲むことが出来ない場合の、最終手段にしてください。
答え;お子様向けの漢方薬のお薬も提案しています。初回は、お子様と一緒に来店ください。カウンセリング後、お薬を提案させていただくときに、飲んでいただきたいお薬を試しに、1回分をご本人にのんで、味見してもらっています。初回の来店時にお子様自身もつらい症状を、なんとかよくしたい、とおもっておられることが、ほとんどです。私たちは、お子様自身に「よくなろうね」、と声をかけることで、多少苦くても飲んでくださるようになっています。 それでも、飲めない場合は、最終手段で味をマスキングする、ゼリー状オブラートが市販されていますので、活用されるとよいでしょう。
答え;漢方薬は、作用が穏やかなので、食前に飲んだ方が良いと学びました。漢方薬は、水溶性の特徴があるので、食前服用の方が吸収がよくなると、私は考えています。厳密にいえば、食前服用とは、食前30分前、食間服用は、食後2-3時間のことをいいます。最近は、忙しい方が多いので、食直前でもよい、と説明しています。また、食前や食間服用すると、胃が弱い方は、胸がむかむかする、とおっしゃる場合もあります。そのような場合は、食後に服用をしていただいています。